現役引退のご挨拶と新たな挑戦のご報告
SRKomatsu代表の豊田陽平です。
このたびプロサッカー選手を引退し、サガン鳥栖のスタッフとして新たなスタートを切ることにしました。
サッカー選手としての私を応援してくださった皆様、長年の力強いご声援、誠にありがとうございました。
ツエーゲン金沢の選手として石川に帰ってきて3年。クラブハウスを見るたびに石川にいることを実感し、地元で仕事ができる喜びを噛みしめていました。
高校卒業以来県外チームに所属してきた自分にとって、地元石川は心の拠り所でした。昔も今も石川の空気感が大好きです。
そのような思いがありながら鳥栖で次の挑戦を始めることになり、「石川は?SRKomatsuは?」と思った方もいらっしゃるでしょう。
現役引退、そして石川を離れる決断は、悩みに悩んだ末のものでした。
万全のコンディションに反して結果が出せず「来年こそ!」と意気込んでいた2024シーズン終盤、かつて所属していたサガン鳥栖が自分の力を必要としてくれていると知り心が揺れ、迷いました。
気持ちに応えたいという思いはありつつ、それまで引退とは真逆の気持ちでしたから。
一方で、広く社会のことを学びたいという思いはずっと心の中にありました。サッカー以外に自分の知らない世界がたくさんあり、もっと勉強しなければいけないという危機感を覚えていました。
2024年は石川県が大きな災害に見舞われた年でしたが、自分は何もできなかったという思いがありました。先輩アスリートたちが過去の災害時に背中で示してきたことを、自分はできていただろうか。もっと力を発揮できる方法を身に着けていたら―
そう思うと、自分が社会で実績を積む方が、将来的に大好きな地元にも貢献できると考えるようになりました。自分がプレーすることよりも、社会に出て全力を尽くすことへの情熱が強くなったんです。
石川を離れることにはなりますが、石川での活動を止めるわけではありません。さまざまな形で石川とのかかわり方を模索し、想いを行動で示していきます。もちろん能登への活動も続けていきます。
居場所が変わっても、石川への想いは揺らぎません。私は石川が大好きです。石川を離れるからこそ、より強く石川に寄り添いたいと思っています。
SRKomatsuを応援してくださる皆様、引き続きクラブへのご支援ご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。
* * *
最後に、SRKomatsuに所属する皆さんへ。
現在北信越リーグ1部に所属するこのクラブは、社会人クラブの常識を超えることを目指しています。
上位リーグ入りを目指すことだけでなく、サッカー・仕事・家庭の『三立』を行い、「人として応援される人材の輩出」がクラブの目指すところです。
働きながらアスリートを続けることは簡単ではありませんが、新しい挑戦をしましょう。私も一緒に挑戦のスタートを切ります。せっかく自分で選んだ道ですから、お互い目の前のことに日々本気で取り組みましょう。
試合に勝ち上がることで、想像を超えた新しい景色が見えます。皆で勝ち取りましょう。そして、応援してくださる皆さんと共に喜び合いましょう。
SRKomatsu 代表 豊田 陽平
コメント